生まれたばかりの赤ちゃんには歯がありません、生後6~9か月頃になると、少しずつ生え始めます。
小さな乳歯が生え始めたころの赤ちゃんをたくさん写真に収めてある方も多いのではないでしょうか。
一般的には下の歯から生え始めますが、左右別々に生える子もいれば、左右同時に生えてくる子もいるのだとか。
可愛いのでたくさん写真に収めたくなりますね。
ここではそんな子どもの乳歯についての疑問です。乳歯はなぜ生え変わるのでしょうか?
目次
お母さんのおなかの中にいる頃に乳歯のもとができ始める
赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいる時から乳歯や永久歯のもとができています。これを「歯胚(しはい)」と言います。
生後6か月頃から、前歯から少しずつ生えてきます。
だんだんと歯が生えそろってくると、それまでより硬いものなど、いろいろなものが食べられるようになります。
そして6歳ぐらいから歯ぐきの奥で待っていた永久歯が少しずつ生えてきます。
最終的に乳歯の根っこがなくなり、グラグラして抜け、永久歯と入れ替わっていきます。
全て生えそろうのは20歳くらい
前歯が抜け始めてくるのも同じ時期に後ろにあるまだ生えていない歯ぐきの部分から奥歯の永久歯が生えてきます。そして10歳位には乳歯の奥歯も抜け始めます。
16歳くらいで一旦生えそろい、20歳くらいで上下左右の一番奥に計4本の「親知らず」が生えてきます。親知らずは「親がなくなった後でも生えてくる」という意味でいつ生えてくるかは人それぞれ個人差が大きいことを示しています。
乳歯は20本、永久歯は32本
永久歯は乳歯よりも数が多いだけでなく、サイズも大きいです。小学生になるとだんだんとアゴが成長し大きくなってくるので、その分大きな永久歯が生えても大丈夫なのです。
犬や猫も人間と同じように歯が生え変わるとされています。
何度も生え変わる動物もいる
サメは何度も新しい歯に生え変わります。歯の内側に新しい歯がどんどんできあがるのだそうです。
人間を含めた哺乳類は生え変わるのは一回だけ、というケースが多いそうです。しかし、なぜ一回だけなのかはまだ分かっていないそうです。
生まれつき永久歯がない人も?
先天性欠損歯という歯の形成異常の人もいます。そんな場合は乳歯を一生使わなければなりません。ですから乳歯でも永久歯でも、きちんと歯磨きして虫歯にならないようにしないといけないですね。
抜けた乳歯を投げる姿も写真に収めて!
下の歯が抜けたら屋根へ、上の歯が抜けたら縁の下へ投げ入れる、といいます。昔からの言い伝えで、「新しく生えてくる永久歯がその方向へきちんと生えますように」という意味が込められているそうです。ぜひ記念に写真に収めてくださいね。
※2023年3月25日 朝日新聞朝刊を参考にしています。