オリンピックや有名な大会に出るアスリートたちは、大抵小さなころから練習を重ね実力をつけて勝ち上がっています。
一般人からすると「なぜそんなに1つのことに打ち込めるのか」という疑問を抱く方も少なくないでしょう。
その要因には小さなころから築いたメンタル強化が大きく関わっているのです。
スポーツの成功体験
人は誰でも何を始めても最初は初心者です。
初めからプロのようになれる人はいません。なぜなら、プロ用のメンタルもスキルも何も備わっていないから。
スポーツを通じて得られるものの中に「成功体験」があります。
この成功体験は人間の根幹にある「自尊心」「自己肯定感」に大きく作用するものです。
例えば、初めてやったテニスでサーブが打てるようになった。
これだけでも成功体験です。
何かを成し遂げるたびに、この成功体験が増し、人は自信をつけていきます。
自信がなによりも大切な理由
スポーツで成功体験を培っていくには、出来るようになることが増えること、スタメンに選ばれること、試合に勝つことなど様々な要因が元になります。
つまり努力した分を認められることが人間のさらなる成長へと繋がっていきます。
その中で何より大切なものは「自信」です。
「自信」があれば、スポーツを続けていけますし、試合にも勝つことができるでしょう。
スポーツをしていく中で失敗だらけ、上達もしないし、試合でも勝てない。
そんな失敗体験を繰り返している場合、自信を喪失していきますよね。
自分には向いていないんじゃないか、という疑問さえ出てくると思います。
自信を与えてあげるのには、指導者だったり、家族だったり周りの支えが必要になります。
その子が成功体験を積み重ね、自信をつけるためにはどうしたら良いか一緒に考えてくれる存在はその子にとっても、とても大切な存在になります。
成功体験が生み出すもの
もちろん人間ですから、誰でも失敗はあります。完璧な人は存在しません。
どんなにすごいアスリートもスランプに陥って思い悩む時期があります。
でも、そんな落ち込んでいるときに必要なことが過去の成功体験なのです。
前はこうしたら成功した、という自信を元に「こうすれば成功するんじゃないか」「もっとこうすれば勝てるんじゃないか」といった改善策を考えることができます。
そうして一歩一歩成長を繰り返して、スポーツが上達していくとともに心身の成長にも繋がっていきます。