スポーツに一生懸命取り組めば取り組むほど、負けた時は落ち込んでしまうものです。
子どもにどう接したらよいのか分からないと、悩む保護者は意外と多いもの。
どうして負けたのかを分析して、厳しい言葉で励ます保護者も多いですが、それは逆効果。
それでは、どのように接したら良いのでしょう。
注意したい気持ちはグッと我慢して
チームで戦っているときに子どものミスが目立つと、親はふがいなさにイライラ、チームに迷惑をかけてハラハラ。
試合から帰宅した子どもに、つい厳しい言葉をかけてしまうという声をよく耳にしますが、それはNG。なぜなら、子どもだって自分のふがいなさに気が付いているのですから。
そのような指導は、コーチが子どものメンタルを気遣いながら普段の練習で成長させていってくれるもの。
ネガティブな言葉を浴びせられると居場所がなくなってしまうし、愚痴を吐ける場所もなくなってしまい、追いつめられてしまいます。
ポジティブな言葉で励まそう
試合は勝ち負けが全てではありません。結果にこだわるよりも、成長した部分にスポットをあてるのが重要です。
試合観戦をしている時、子どもが良かった点をしっかりチェックしておきましょう。
勝っても負けても、「前回よりもここの部分が良くなっていたね」「この場面では落ち着いて対応できていたね」とプラス思考で会話をすることが大切です。
褒められれば、負けたけれど頑張って練習をした努力は認められたんだと自信につながり、より頑張れるようになるでしょう。
これができたから良い、これができなかったから悪いではなく、努力があるから結果が出せた、結果が出せなかったのは相手の方がもっと努力していたから。と、考えることができるようになると、技術が向上していきます。
一緒に悲しむことも時には大切
どうしても負けてはいけない大切な試合で負けてしまった時。
ポジティブに励ましても心に届くことはありません。
「次は勝てるよ」と言っても、その「次」がない試合もあるのですから。
そんな時は、前向きにならなくて大丈夫。子どもと一緒に悲しんでください。
同じ気持ちを共有してくれる人がいると安心することができ、立ち直りは早くなります。
負けた時の対応方法を先に話し合っておく
子どもに、「試合にもし負けてしまったら、どんな対応をしてほしい?」とあらかじめきいておくのもおすすめです。
「放っておいて欲しい」という意見や、「何でもない事のように笑顔で接して欲しい」「明るく笑って残念会を開いて欲しい」「夕食に好物を作って欲しい」なんて意見もでるかもしれません。
いざ負けてからどう対応して良いのか悩むくらいなら、先に子どもに希望を聞いてみませんか。
負けた時の写真
試合の写真を撮影したけれど、負けてしまったし消去してしまおうか・・・なんて思っていませんか?
消してしまうことはいつでもできます。
負け試合の写真も、時間が経てば本人も落ち着いて見られるようになります。
また、意外と写真や映像に、今後の成長のヒントが隠れている場合も。
負けた試合の写真も、ぜひ大切にとっておいてください。
負けて落ち込んでいる姿などもこっそり撮影しておけば、大人になってから感慨深くその写真を見ることになるでしょう。