運動が苦手な子、試合で実力が出せずに負けてしまう子、弱小チームに属している子など、スポーツでなかなか勝てない子どもがいます。
親としては、勝って喜んでいる姿が見たい、嬉しそうな笑顔を写真撮影したい・・・と思ってしまいますよね。
では、子どもにとって、勝てないスポーツとは楽しいものなのでしょうか。
子どもの気持ち
勝てないことが当たり前
一度も試合に勝てなければ、さぞ面白くないものだろうな・・・とつい想像してしまいますが、子どもはケロリとしている場合があります。
それは、「勝てないことが当たり前」になってしまっているケース。
自分は一生懸命やった。その結果、いつもの通り負けてしまった。
勝てないことが当たり前になっている子どもにとっては、負ければ「一度くらい勝ってみたいな」とは考えても、大人が思っている以上に悔しいとは感じていない子もいます。
勝てなくても、子どもが心から楽しんでスポーツをしているなら、何の問題もありません。
勝てないから辞めたい
上記とは逆に、「勝てないから辞めたい」と言い出す子も多いです。
自分に自信を無くしてしまったり、そのスポーツを嫌いになったりしてしまう前に、思い切って辞めてしまうのは良い決断。
怒る親も見かけますが、子どもの人生です。そのスポーツが人生の全てではありません。
習い事を続けるならば、楽しめることが大前提。
運動をすることは良いことなので、これからも楽しく趣味で続けることができたら素敵ですね。
子どもが興味を持てるスポーツや習い事が他にあれば、ぜひ体験に出掛けてみましょう。
勝てないと悔しい
勝ったり負けたりを繰り返している子どもは、負けると悔しいと感じるものです。
負けたくないから一生懸命練習をする。
一生懸命練習したのに、負けたから悔しい。
ただ、その気持ちだけで練習を頑張っていると、いつしか勝敗だけにこだわってしまうようになりかねません。
また、ミスをするのが怖くなり、消極的になってしまう子どもの姿も見かけます。
スポーツに負けた時に大人がとるべき行動
スポーツには、勝つ人がいれば負ける人がいるのは当たり前のこと。
試合に負けた際、大人が勝てないことにイライラしていると、子どもは負けることが怖くなります。
それよりも、コーチも保護者も、一生懸命頑張ったことを褒めて上げるようにしましょう。
子どもだけで、どうして負けたのか考える時間を作ることも大切ですね。
こうすることで、自発的に負けた原因を考えたり、練習を一生懸命頑張ろうと思ったりできるようになります。
子どもにとっては、負けることも貴重な経験です。
何のためにスポーツをするのか
何のためにスポーツをしていますか?勝つためですか?
それ以上に身体を動かすこと、楽しいですよね。
成長していく自分を感じると、嬉しいですよね。
好きな競技に一生懸命打ち込んで、のびのびとプレイする。
いつも怒ってばかりの指導をするのではなく、子どもたちが楽しめる練習や、指導者がいなくても自分たちで考えて自発的に練習できる環境を整えていきましょう。
写真を撮ろう
勝っても負けても、生き生きとスポーツに取り組む子どもの姿。
ぜひ、写真撮影をして、残しておきましょう。
スポーツを頑張った日々は、この先の人生の大切な糧になること、間違いありません。
子どもの祖父母にスポーツを頑張る子どもの写真をプレゼントすると、喜んでもらえることでしょう。