3月・4月は入園入学・卒園卒業のシーズンです。気候もだんだんと暖かくなってきて、気持ちも明るくなってきますね。
この時期は子どもを通じてさまざまなイベントがあり、子ども達にカメラを構える機会が増えます。
自然な笑顔で躍動感のある子どもの姿を撮影して残しておきたいですね。
そんな子どもたちの姿を撮影するときに、とてもいい声掛けがあります。どんな声掛けなんでしょうか?ご紹介します。
子どもに近寄れず、部屋も暗く、撮影しにくい式
式はいつもと違う雰囲気のため、子どもたちもちょっと緊張気味。おしゃれをして、いつもと違う大人たちが参列して、じっとして話を聞く・・・後ろにはお父さんやお母さんが見ていて・・・。しかもカメラマンが大きなカメラを構えていたり、保護者の人たちもビデオカメラを構えていたり。とにかくいつもの感じと違うのでそわそわしています。
撮影したい保護者側も大変、子どもたちには近寄れないためなかなかいいアングルで撮影できません。
広いホールや体育館で行われるため、中は暗く遠くが見にくいです。しかも、みんな同じ制服を着ていると、わが子の判別がつかず・・・。
見つけてズームして撮影したら、違う子どもだった、そんな経験をした保護者の方も多いのではないでしょうか。
じっとしているのが苦手な子どもたちは、早く動きたい!走り回りたい!こう思っているに違いありません。
「記録より記憶!」と割り切って、一切撮影しない保護者も
子どものスポーツ観戦では、多くの保護者は子どもに向けてカメラを構えますが、中には割り切って「私は自分の目で見るに徹する!撮影はしない!」というスタンスの人もいます。
式も同様で、自分の記憶にとどまればそれでいい、写真に残さなくてもいい、という考えの人もいるでしょう。
確かにカメラを構えるとそればかりが気になって、子どもの様子が式の進行に集中できないかもしれません。
でもせっかくだから記録に残したい、こう考える保護者が大半ではないでしょうか。撮りたくても撮りにくい、式ではそんなことがよくありますね。
「カメラに向かって走って来て!」子どもの笑顔を引き出し、躍動感のある写真が撮れる!
じっとおとなしく我慢していた?子どもたちも、式が終わればぱっと明るい表情に。ですから、式が終わってから園庭や校庭、帰り道で撮影する方が、子どもたちの素を撮ることができるかもしれません。
そう、式が終わってからの方がシャッターチャンスなのです。
子どもたちに「カメラに向かって走ってきて!」と声掛けをしてみてはいかがでしょうか?
じっとおとなしくしていて、動き足りない子どもたちも、協力してくれること間違いなしです。
周りに友達がいたら、「よ~いどん!」でもいいし、「手をつないでゴールしてみて!」でもいいかもしれません。
きっと最高の笑顔で躍動感にある姿を見せてくれるでしょう。これこそシャッターチャンスですね。
さらに、撮影者はしゃがんで撮るのがおすすめ。下からのアングルの方が迫力が感じられ、子どもの元気さがさらに感じられる写真に仕上がります。
ぜひ各ご家庭でやってみてください。
2022年3月5日(土)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。