新型コロナウイルスが一段落し、今年は各学校で、久しぶりの通常開催として運動会を行う所が増えたようです。子どもたちも保護者も楽しみにしていたでしょう。
「今年こそたくさんの写真を撮りたい!」そう思っている保護者の方も多いかもしれません。
しかし、少子化の影響もあり、1日かかりの開催、としないところもあるのだとか。多くの学校は短縮開催をしているそうです。
例えば14:00には終了するようにしたり、午前中で終了させて、弁当を不要とし帰宅させたり。
教職員や保護者の負担を軽減する狙いもあるようです。
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ある児童は「短縮開催になれていたので疲れてしまった」と漏らす
ある小学校では、コロナ禍の間は学年ごとに分けて開催したり、午前中に終えたりしていたそうですが、今年は全学年で1日がかりで行ったそうです。
ある6年生の児童は「今までは画面越しの応援だったりしたので、とても楽しかった」と語った一方で、「短縮開催になれていたので疲れてしまった」とも語っていたそうです。
学校側は「運動会を通じて自己肯定感を高めてほしい」
当学校の校長先生は、短縮開催だった昨年までは運動会の運営に関わるかかわる児童が少なかったそうです。しかし今年は種目なども増やしたので、多くの児童が関わってくれたのだとか。
運動会を通じて、自己肯定感を高めたり、学年の違う児童同士で協力し合ったりすることを学んでほしかったので、とても良かったとのこと。
午前中だけで弁当なしの学校も
●保護者の負担軽減
またある小学校では、「昼食なし、正午過ぎまで」として開催したそうです。
昨年も同様の方式で開催したところ、保護者から好評だったそうです。
午前中だけに決めた学校の校長先生は「保護者にとってお弁当作りはとても負担だ」と話します。短縮は保護者の負担を軽減する狙いもあるそうです。
●教職員の働き方改革にも
さらには教員の働き方改革にもなると語っています。今後、運動会の短縮開催は主な流れになっていくのでは、と感じているそうです。
それでなくても、「先生が足りない」ことが社会問題となっており、メディアで良く取り上げられています。
教職員の負担を軽減しないと、今後先生へのなり手がいなくなってしまうのでは、という懸念もあるようです。
●子ども達は代休、でも保護者は仕事
一般的に運動会は土曜日か日曜日。そして次の月曜日は代休になります。子供達は代休になりますが、保護者には学校行事に対する代休はありません。
できれば一緒に代休を取りたい保護者は多いかもしれません、でも月曜日は難しい、そんな保護者もいるのではないでしょうか。
それでも運動会を開催するメリットは大いにあります!
専門家は、「運動会は協調性や自主性を育てたり、責任感が高まったりと、心身の発達にとても良い影響もある」と語っています。
単に短くするだけでなく、どんな能力を子供達に身に付けさせたいのかを見極めて、実施種目を決めるのが好ましいのでは、とのこと。
運動会自体が無くなるわけではなさそうなので安心。子供の生き生きした姿をこれからも写真に収められそうですね。