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カメラの正しい保管方法

2020/10/15カメラの基礎知識

カメラを購入したのは良いけれど、正しい保管方法はご存知ですか?
専用ケースを準備したから大丈夫と思っている方もいらっしゃるでしょうが、実はカメラは繊細なもの。
間違えた保管方法をしてしまうと、梅雨でなくてもカビが生えてしまうことも。
今回は、カメラの保管方法についてお伝えいたします。

カメラを保管する前にはお手入れを!

日本は湿度が高い国。カメラにカビが発生する可能性は、季節を問わず。
まずは、カメラやレンズについた、カビの原因となる皮脂やフケなどの汚れをキレイに落としましょう。
カメラのお手入れ方法については、こちらをご確認ください。
https://www.photo-like.jp/sports/useful/basic/care.html

どこに保管する?

カメラの保管に、カメラケースやカメラバッグを使う方がいますが、これらのものは持ち運び用に使うものであって、保管には適していません。
なぜなら、これらのものを使うと湿気がこもりやすくなり、逆にカビが生えやすくなるからです。
カメラの保管は、防湿庫かドライボックスがおすすめです。

・防湿庫について
防湿庫は、電気で常に最適な湿度を保つことができる、カメラ専用の密閉キャビネット。電気代は1日1円程度です。
少し大き目の物を選んでおくと、レンズなどの部品が増えて行っても安心ですね。
ただし、防湿庫がもしも壊れてしまった時、それに気が付かないと目も当てられないような事態になるかもしれません。
湿度計がついていて、庫内の湿度が簡単に確認できるものを選ぶと安心です。
手持ちの防湿庫に湿度計が付いていない方は、後付けの湿度計を購入すると良いでしょう。

・ドライボックスについて
「持っているカメラは一台だけだし、レンズも本数が少ないし、防湿庫を買うのは大げさかな・・・」と思う方には、ドライボックスがおすすめです。
防湿庫のようなオシャレ感はありませんが、価格はリーズナブル。
選ぶポイントは、湿度計がついているかどうか。
使い方は、簡単。
ドライボックスにカメラやレンズと一緒に乾燥剤をいれるだけ。
マメに湿度をチェックして、乾燥剤を入れ替えるようにしましょう。
フタはしっかり閉めて、密閉度を高くしてください。

カメラ保管に最適な湿度とは?

湿度が高いとカビが生える危険性が上がりますが、湿度が低いと接着剤やゴムがひび割れを起こしてしまう可能性があります。
カメラ保管の最適湿度は40〜60%です。

保管したままはNG!

キレイになったカメラに満足して保管。
「これで大丈夫!」と思って、そのまま放置してしまってはいませんか?
年に1,2回しか利用しない方もいらっしゃるでしょうが、使わないこともカメラにとってはよくありません。
カメラを保管したままだと、レンズの中の空気が入れ替わらないため、カビが繁殖しやすくなります。
写したいものがない場合は、せめてレンズをズームにするだけでもかまいません。それだけで、内部に空気が流れ、カビの繁殖を抑えることが可能です。
カメラの使用頻度が高くなるほど、カビは生えづらくなります。

カビの除去には費用が高い

カビを除去する場合は専門業者に頼むことになりますが、レンズ1本が最低でも1万円。
しかも、一度カビが生えると、カビ菌は完全除去できませんので、カビが再度発生するリスクは高くなってしまいます。