スポーツ好きのお子様を持つ親御様からは「子どもにもう少し本を読んでもらいたい」
逆に本が好きなお子様を持つ親御様からは「子どもにもう少し運動してもらいたい」
といったお声をよくいただきます。
スポーツの秋でもあり、読書の秋でもあるこれからの季節。
スポーツが好きなお子様の読書のきっかけになりそうな、そして読書が好きなお子様がスポーツにも興味を持つようになりそうな、そんな児童書をご紹介いたします。
バッテリー(小学校高学年~中学生向け)
天才的な才能と自分への自信に満ちたピッチャー、巧。
転校先で豪と出会い、互いの実力を認め合い、バッテリーを組むことに。
中学野球を軸にすすんでいくこの話は、中学生という多感な時期の少年たちの心の機微を描き出します。
アニメ化、ドラマ化、映画化、漫画化、ラジオドラマ化と、幅広くメディアミクス展開。
大人も夢中になって読んでしまう児童書として1000万部を超えるベストセラーに。1997年に野間児童文芸賞を受賞しました。
読みやすい文章ですので、ぜひ子どもには小説にチャレンジしてもらいましょう。
6巻までありますので、まずは1巻を様子見で読ませてみては?
続編の『ラスト・イニング』もチェックしておきたい1冊です。
▶バッテリー(あさのあつこ 著)
角川書店 角川文庫・つばさ文庫
氷の上のプリンセス(小学校中学年~高学年向け)
母親との約束によりフィギュアスケートを辞めることになったかすみ。
引っ込み思案で、自分の気持ちを伝えることが苦手な少女が、母親に「スケートがしたい」と告白するまでに、さまざまなアクシデントが。
自分を信じることに決めたかすみの成長や、友情、恋愛など、まるで少女漫画のような可愛らしい絵柄と織り合って、女の子たちが夢中になって読むこと間違いありません。
自分を信じて失敗をおそれずに頑張ること、挑戦することの大切さが伝わってきます。
現在、青い鳥文庫から15巻まで発売されています。
▶氷の上のプリンセス(風野潮 著)
講談社 青い鳥文庫
まっしょうめん!(小学校高学年~中学生向け)
運動が苦手な主人公・成美。父親が「うちの娘はサムライです」と言ったことから、剣道をはじめることに。
剣道経験者には、剣道を始めた時の防具の重さや、はじめて打ち込まれたときの衝撃を思い出すこと間違いありません。
また、小学生にも分かりやすいように武道に向き合う気持ちを描いているため、剣道や武道未経験者は、成美を通して剣道を体験したかのような気持ちに。
せっかくなら、本だけではなく、心と身体に真正面から向き合う剣道を、実際に体験してみてはいかがでしょう。
現在3巻まで発売されており、この先も楽しみな作品です。
▶まっしょうめん!(あさだりん 著)
偕成社 ノベルフリーク