eスポーツがオリンピック競技に取り入れられるのでは?と以前話題になっていましたが、皆さんはeスポーツがどんなものかご存知ですか?
今回は、今話題のeスポーツについて見ていきましょう。
eスポーツとは?
eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略。
明確な定義がないため、イマイチ分からないという声も多いです。
簡単に言えば、『電子機器を用いてゲームを楽しむこと』を指します。
スポーツとつくからにはサッカーやテニスなどスポーツのゲームの試合だと思われがちですが、実は違います。
パズルゲームやカードゲーム、チェスなど、ゲーム内容は多岐に渡っています。
熱狂的な観客が多いため、大会を開催されると盛り上がることが多く、中には優勝賞金1億円という大きな大会もあります。
eスポーツのメリット
・脳の活性化
何も知らない人からは「たかがゲームの世界」と言われがちですが、その内情は違います。
ゲームを行うことで、判断力、創造力、集中力、動体視力、コミュニケーション能力など、さまざまなものが養われていくのは、他のスポーツと同じです。
もちろんチーム戦ならば、チーム適応力も磨かれていきます。
・門戸が開かれている
バスケットボールやバレーボールの場合、身長が低い人はどうしても不利になります。
柔道やボクシングなどは、体型ごとに階級分けをされるため、無理な減量に励む姿が見られます。
フィキュアスケートやゴルフはお金がかかることで有名。金銭的に貧しいと、チャレンジすることさえ難しくなってしまいます。
しかし、eスポーツでは、身長も体重も年齢も性別も関係ありません。
幅広い世代のさまざまな人と、ゲームの実力だけで戦うことができるのです。
eスポーツのデメリット
・ケガ
他のスポーツでも、骨折や脱臼、テニス肘や野球肩など、ケガの心配がつきまとってきますので、eスポーツだけのデメリットと言うわけではありませんが、やはりeスポーツでもケガの心配があります。
指先の使い過ぎで、腱鞘炎や、慢性的な手首のケガに悩む選手は多いです。
他にも腕、肩、背中、首、腰などにも負担がかかり、神経圧迫や腰痛などが引き起こされています。
これらは、ゲームのトレーニング中に、定期的なストレッチや運動を心がけること。適度に休憩をいれること。少しでも異常を感じたらすぐに病院に相談することが重要。
特に子どもは、ゲームとなると集中して何時間も同じ姿勢を取り続けてしまいがち。親が注意してあげましょう。
また、目を酷使してしまうことで、視力低下に陥りやすいのも問題です。
・肥満
eスポーツは、基本的には電子機器の前にずっと座ったまま行うことになります。
練習は昼夜関係なくできるため、つい夜更かしをしてしまいがち。すると、食生活が不規則になり、気が付けば糖尿病を発症してしまっていた・・・と言う選手は実際にいます。
また、運動不足は血行を悪くしてしまうため、高血圧などの生活習慣病や、うつ病になる可能性も。
親にできること
全国でゲームが好きな子どもは多く、eスポーツの選手を夢見る子どもがたくさんいます。
しかし、eスポーツの世界は「自己責任」
どれだけの時間をゲームに割くかは、子ども自身の判断にゆだねられてしまいます。他のスポーツは体力の限界がくれば練習終了となりますが、eスポーツは何時間でも時間をあててしまえるのが問題です。
スイッチを入れるだけでプレイを楽しむことができるため、依存症になりやすく、中には学校に通うことができなくなってしまう子どもも。
そのため、ゲームをする際のルール作りが必要になってきます。
子どもがプロ選手を目指すのか、それとも趣味で遊びたいのか、友達とのコミュニケーションに使いたいのかによって、ルールの内容は変わってくるでしょう。
せっかく子どもがeスポーツを行うなら、親もeスポーツに取り組んで、家族でコミュニケーションを取ってみませんか?