最近はインスタグラムやツイッターで自分が決まっている画像をアップする人も多いでしょう。大人は自己責任でやっているのはわかります。しかしこれが子どもとなると話は別です。
子どもがスポーツに打ち込んでいる姿や、スポーツでいい成績を上げた場合、その情報をアップしたい心境は理解できます。しかし子どもとはいえ個人的に別人格であって、大人の所有物ではありません。将来子どもが困らないように、大人がきちんと手本を示す必要があります。
顔が映っているものは仲間内だけで
鍵をつけて、仲間内しか見られないようにしていたり、そのグループないでしか公開していなかったりするものならいいでしょう。見る人が少数で固定されている場合には
問題ないかもしれません。
仲の良い友人や親戚などに自分の子どもの成長した姿は見てもらいたいものです。特にスポーツに打ち込んでいる姿はとても子どもらしさが現れますし、臨場感も伝わります。
アップしたほうも見た方もそのことで話題が広がりますし、楽しい思い出にもなります。
要注意「デジタルタトゥー」
最近よく耳にするデジタルタトゥーという言葉。誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。
これは、一度ネット上に掲載されてしまったら、完全に削除するのが難しい個人情報を指します。
デジタル=電子的に、タトゥー=消えない傷、書き込み、ということです。
最近は画像を悪用する人も多いですし、画像加工アプリも性能が高く、加工した画像と分からないようなものが多いです。
そのため自分の子どもがスポーツに打ち込んでいる姿を掲載して、悪用される可能性はゼロではありません。
もし何か異変に気付いて、掲載内容を削除しても、誰かがスクリーンショットをとっているかもしれません。それを悪意のある人が拡散することだってありえます。デマや誹謗中傷を伴うこともあるでしょう。
それらが拡散してしまったら、完全に削除するのは困難なのです。永遠人に残ってしまい、子ども本人が大人になったら困ることが生じたり、迷惑をこうむったりすることもあります。このことを周りの大人は十分理解して対応する必要があります。
今は顔は重要な個人情報の一つ
名前や住所や電話番号などとともに、顔写真も重要な個人情報です。
よく芸能人や有名人が子ども顔にスタンプを貼ったりしていますが、このように、どうしてもアップしたい場合は誰だかわからないようにすることをおすすめします。
しかし、安全を考えるのなら、こどもの顔写真は安易にネット上に掲載しないことが一番です。
特定されないように細心の注意を払うことが親の役目ですし、親が手本を示さなければならないことでもあります。