運動会は、多くの子どもたちが楽しみにしている学校行事のひとつ。カメラマンとしても腕が鳴るところでしょう。
しかし、昔と比べると、最近の運動会は大きく変化しています。撮影をしながら、「自分が子どものころとは違う」と感じることも多いのではないでしょうか?
そんな、最近の運動会の特徴や変化について、詳しくご紹介します。
競技内容の多様化
昔の運動会といえば、かけっこや玉入れ、リレーが定番でしたが、最近では、より創造的で楽しさを重視した競技が増えています。
例えば、ダンスパフォーマンスや音楽に合わせた体操、親子で参加する競技など、子どもたちの個性を生かしながら楽しめる内容が取り入れられています。運動が得意な子だけでなく、どの子も主役として輝ける場が増えました。
チーム対抗から個人の成長重視へ
昔の運動会は、赤組と白組に分かれて競い合う団体戦が中心でしたが、近ごろの運動会では、勝敗よりも個々の成長や努力が重視される傾向にあります。
競争を強調しすぎないよう、参加することに意義があるという考え方が浸透し、子どもたちの達成感や自信を大切にするプログラムが多くなっています。
保護者の積極的な参加と交流の場に
近年の運動会では、保護者がより積極的に参加できる競技やイベントが増加。親子競技や家族で楽しめるパフォーマンスなど、保護者も一緒に体を動かす機会があり、子どもとの絆を深める場としても重要な役割を果たしています。
また、運動会が保護者同士の交流の場としても活用され、地域社会の一体感を感じられるイベントとなっています。
ICTの導入による新しい体験
最近では、運動会にもICT(情報通信技術)が取り入れられるケースが増えています。
例えば、ドローンを使った空撮映像や、ライブ配信を通じて、遠方にいる家族がリアルタイムで運動会を楽しめるようになっている学校も珍しくありません。また、運動会の様子をデジタル写真や動画で記録し、後から簡単にシェアできるサービスも充実しており、家族の思い出として残せるような工夫がされています。
環境への配慮と安全性の強化
近ごろの運動会は、環境への配慮や安全性の確保にも力を入れています。プラスチック製品の削減やリサイクル素材を使用した道具が増えたり、熱中症対策としてテントやミストシャワーの設置、こまめな水分補給の呼びかけなど、子どもたちが安全に楽しめる環境作りが進んでいます。