世界中で、たくさんの子どもたちがスポーツを楽しんでいます。
スポーツは、子どもを大きく成長させる素晴らしいもの。多くの大人たちがそう感じています。
ですが、子どもが「スポーツをしたくない」「スポーツが怖い」と言い出すケースも。
そんな時は、一方的に責めたり説得したりするのではなく、まずは子どもの気持ちに寄り添って話をよく聞いてあげるようにしてください。
過度なトレーニングが子どもの心を傷つける
スポーツクラブによって、その指導の度合いが異なってきます。
中には、とても指導熱心なのは良いのですが、過度なトレーニングが子どもの負担になっていることも。
また、練習時間が長いと、学校の友達と遊ぶ時間が限られてしまい、疎外感を感じてしまうことも。
子どもが楽しくスポーツクラブに通っていれば問題ないのですが、行きたくないと言い出したら、怒らずにその理由を聞いてあげましょう。
「練習がきつくて、行きたくない」「友達と遊びたいから行きたくない」などの理由は子どもも言いづらく、言葉にするのはとても勇気がいります。その気持ちをどうか否定しないであげてください。
子どもにとって、友達と遊ぶ時間も大切な時間の1つです。
上達しないと面白くなくなる
一生懸命練習をしていても、上達しないと面白いと感じられなくなってしまうものです。クラブのレベルが高すぎて追いつけないと、練習に行くのが辛くなり、サボリ癖がついてしまうもの。
無理して行っても、ミスをする度にコーチやチームメイトからため息を吐かれたり野次を入れられたりしていると、スポーツ自体が嫌いになってしまいます。
最初は楽しそうにしていたのに、段々とクラブに行きたがらなくなってきたのなら、レベルがあっていないのかもしれません。
コーチが怖いと練習が怖い
怖いコーチの元で楽しく練習をするのは難しいでしょう。
ユニセフも、『子どもの権利とスポーツの原則』の中で、コーチが怖いと練習も怖くなると述べています。
コーチのキツイ言葉は、子どもにとって言葉の暴力となっていることも充分あります。
「それくらいのことで」「甘えている」と楽観視していると、子どもはどんどん精神的に追いつめられて行ってしまうもの。
子どもがプレッシャーに押しつぶされないように配慮してあげましょう。
スポーツクラブの雰囲気が子どもにあっているか
スポーツクラブによって、個性や雰囲気が異なります。
試合で勝つことを重視するクラブもあれば、試合の勝ち負けよりも和やかな雰囲気を大切にするクラブ。基礎トレーニングばかりを重視するクラブもあれば、遊び感覚で試合を楽しむクラブも。
スポーツクラブに見学に言った場合は、その練習や価値観が子どもにあっているのかをチェックすると共に、子どもたちの表情や様子も観察してみましょう。