練習ではできているのに、本番になると緊張して調子を崩す人。
大人・子どもに関わらず、一定数いるものです。
スポーツの試合だけでなく、試験や就職してからも、本番に弱いのは心配ですよね。
今回は、緊張に弱い子どもへの対応法をご案内いたします。
緊張して夜眠れない
緊張しやすい子は、前日からすでに緊張している人が多いです。
試合前になると、いろいろと考えすぎてしまい、眠れなくなってしまいがち。
「早く寝なくちゃ」と思うほど、眠れなくなってしまいます。
睡眠不足は、翌日の試合に大きな影響を与えてしまいかねません。
よく、「寝ようとするから眠れないんだ。頭を空にして何も考えなければ気付いたら寝ている」なんて言葉も耳にしますが、何も考えないようにしようとすればするほど、とりとめのないことが頭に浮かんできてしまう人が多いのではないでしょうか。
そこで、イメージをしてみましょう。
海辺で落ち着いた波の音を聞いているイメージや、森で木の葉が揺れる音を聞いているイメージ。
リラックスしたイメージは、自然と眠気を誘ってきます。
これでも眠れない子には、苦手教科の教科書を読むという方法も。
「寝たら電気を消して」と、親にお願いしておきましょう。
緊張して落ち着きがない
試合本番。
緊張してそわそわしている子どもをよく見かけます。
通常なら冷静に動けるものが、落ち着きがないからミスしてばかり。
では、冷静になるにはどうすれば良いのでしょう?
そう、落ち着けば良いのです。
と言っても、「落ち着こう落ち着こう」とばかり思っていたら、落ち着けるわけがありません。
落ち着くためには、まずは深呼吸。
息を吸うと、緊張を高める交感神経が働きます。
息を吐くと、リラックスする副交感神経が働きます。
ゆっくり息をすって、ゆっくりと息を吐き切る。これを何度か繰り返すうちに、自律神経が落ち着いていきます。
確実にできることを個人目標にする
目標が高いのは良いことですが、例えば「3ポイントは外さない!」と決めておいて外してしまうと、自分のミスが気になり一気に調子を崩してしまう選手がいます。
それよりも確実にできることを目標にしましょう。
「声はしっかりと出す」「仲間のミスは責めない」などで大丈夫です。
日頃からイメージトレーニングをしておく
日頃の練習の時から、イメージトレーニングはとても大切です。
いつもの練習の時の試合を【本番の試合のような気持ち】で練習すれば、本番でもそのイメージを保ちやすくなります。
特に一番緊張するのが、試合の終盤でやってきたチャンス。相手にチャンスが回ってきたピンチ。
実際の試合会場や観客の様子、その時の仲間の顔。リアルに思い浮かべながら練習してください。
練習でミスをしたとき、本番をイメージしているならへこむことでしょう。
しかし、へこんだ後にどうするのかも、学んでいくことができます。
笑顔を作る
緊張すると表情が固くなりがち。
固い表情のままプレイすると、身体が固くなってしまい、なかなか上手く動けません。
と言っても、急に笑顔を作るのは誰でも難しいこと。
そこで日頃から笑顔の練習を取り入れてみましょう。
最初は「挨拶を笑顔でする」程度でかまいません。笑顔でできなえければ、自宅で鏡の前で笑顔の練習をしてもらいましょう。
鏡の前で口角を上げて挨拶する。その練習を何度もすれば、日常でも意識せずにできるようになっていきます。
こうなると、試合会場で顔を合わせたとき、自然と笑顔で挨拶ができ、そこからリラックスできるように。
笑顔のまま身体に力を入れるのは難しいものですので、ぜひ実践してみてください。
チーム皆で毎日練習前に笑顔の練習をするのもおすすめです。