幼稚園・小学生の子どもがいらっしゃる方に、子どもに習わせたいスポーツを伺うと、日本の伝統的なスポーツ(武道)を挙げる方がたくさんいらっしゃいます。
武道の武は、武士道の武。武道はスポーツではなく武士道なのです。
日本伝統の武道とは、相撲・空手・柔道・剣道・弓道・合気道・銃剣道・少林寺拳法・なぎなたの9種類。
武道で大切にされているのは「心技体」。道場などに貼られているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか?
心技体(しんぎたい)とは
心(精神力・メンタル)がしっかりしていないと、気持ちで負けてしまい力は発揮できません。
技(技術力・テクニカル)が相手より劣っているのは、実力不足。
体(体力・フィジカル)がないと、試合の途中でスタミナ切れしてしまいます。
どれか1つでも劣っていると、ベストを尽くすことができないのです。
スパルタ指導が正しいわけではない
心技体を鍛えるというと、スパルタ指導を想像する方が多いでしょう。
実際に、精神的にも肉体的にも追い込んで、「根性がない!」と怒っている指導者を見かけることもありますが、そんな指導法ではつぶれてしまう子どもやケガをしてしまう子どもが増えてしまいます。
イジメのようなしごきや、厳しい上下関係の中で行うスポーツは、子どもたちの健全な精神に悪影響を与えてしまうことも多いです。
これは、武道だけではなく、どのスポーツにも言えること。
一番大切なのは、子どもが楽しんでスポーツをすること、スポーツをすることに喜びを感じることです。
日本伝統の武道のメリット
・礼節や忍耐を学べる
武道は、礼に始まり礼に終わると言われており、礼節が重んじられます。
また、黙々と練習を続けることで、忍耐強さも身に付きます。
礼節や忍耐強さは日常生活にも良い影響を与え、品格をもったしっかりとした人格形成の一助となります。
・集中力が身に付く
武道では、いつ相手から攻撃がくるか分からないため、相手の動きに注意を向け続けなくてはなりません。
その結果、集中力を身に付けることができます。
・新陳代謝が活発になる
武道は、日常生活では使わないような筋肉を使います。
さらには、剣道や柔道では道着や防具を身に付けるため負荷がかかり、汗をたくさんかくことに。
その結果、武道を続けていくと体力がつくだけでなく陳新代謝が活発になり、ダイエットにも効果的です。