パリ五輪の女子サッカーで、日本代表(なでしこジャパン)はベスト8で大会を終えました。
試合後、主将の熊谷紗希(ローマ)は悔しさをにじませながら、こうつぶやきました。
「結果を出さなければ注目してもらえないという環境が、本当に良いのかとも思います」
この言葉には、現在の女子サッカーが直面している現実が如実に表れているように感じました。
サッカー界で、世間の話題といえばほぼ男子。
女子サッカーにはもちろんファンもたくさんいますが、まだまだ男子サッカーの陰に隠れてしまいがちです。
もっと注目をされたいし、もっとカメラを向けられたい・・・女子サッカー集客のためにどんなことができるのでしょうか。
(※2024年10月1日 朝日新聞の記事を参考に要約しています。)
目次
大会ごとに変わる注目度、これが女子サッカーの現実
確かに、五輪で日本選手が活躍した競技は、一時的に選手の知名度や競技そのものの人気が急上昇します。
熊谷選手自身も、2011年のワールドカップ(W杯)優勝や2012年のロンドン五輪での銀メダル獲得に貢献し、日本国内で巻き起こった「なでしこフィーバー」を実感していました。
理想は「4年に1度の注目に頼らない競技の発展」
一方で、期待された結果を残せなかった競技に対する世間の関心が急速に冷めるのも現実です。
日本のスポーツ界では、五輪という4年に1度の舞台が競技の人気や発展に大きな影響を与える状況が続いています。
しかし、注目を集める方法は五輪での好成績だけではありません。
女子バスケットボールWリーグの幹部は、リーグ内の会議で「4年に1度の“異常値”に頼るのはもうやめましょう」と提言したことがあります。
実際に、東京五輪で日本代表が銀メダルを獲得した直後、代表選手がテレビ番組に出演する機会が増え、試合会場にも多くのファンが詰めかけました。
さらに、Wリーグの公式サイトにはアクセスが殺到し、一時サーバーがダウンするほどの盛り上がりを見せました。
一過性のブームに頼らない、継続的な競技の発展へ
周囲の熱狂とは対照的に、Wリーグの幹部は冷静な視点を持っていました。
「一時的な盛り上がりはすぐに薄れる。『五輪効果』だけで注目されるのは悔しい」と語ります。
Wリーグは東京五輪後、京王電鉄とスポンサー契約を結び、プレーオフの観客動員に力を入れました。
主要駅に大会告知のバナーを掲示するなど、継続的なマーケティング活動を展開。
その結果、今年4月のプレーオフでは過去最多の入場者数を記録しました。
リーグ幹部は「五輪での成績とリーグの集客は別のものとして考え、長期的な視点で取り組むことが重要だ」と強調しています。
試合結果だけに頼らない!女子サッカーの可能性はまだある!
女子サッカーにおいても、試合の結果だけに頼らず、注目を集める方法はあるはずです。
普段の取材を通じて感じるのは、選手とファンの交流の機会が限られていることです。
男子のJリーグと比較すると、女子のWEリーグのクラブは練習公開やファンサービスの機会が少ない傾向にあります。
実際に、あるクラブが練習後にサインや写真撮影のファンサービスを実施した際には、多くのファンが列を作りました。
こうした取り組みを積み重ねることで、より多くの人に女子サッカーの魅力を伝えることができるのではないでしょうか。
今後女子サッカーがもっと発展して注目され、スポーツ新聞の一面に写真が載るくらいになればいいですね。