結婚式が決まり、プロのカメラマンにどんな写真を撮ってもらおうか、今から楽しみにしているカップルは多いでしょう。
自分たちはスマホのカメラで間に合っているけれども、プロカメラマンってどんなカメラを使っているのかな?そんな疑問を持ったことってありませんか?
今は「ミラーレス戦国時代」なんだそうです。注目機種とこれからの流れを見ていきましょう。
目次
高機能スマホカメラの登場でカメラの売れ筋も変化している
かつては日本のお家芸だったほど日本のカメラ製品が世界を席巻していた時代がありました。しかしスマホの登場とともに、デジタルカメラがどんどん売れなくなってきてしまいました。
そこで日本の大手各社は、利益が見込める中級・高級機に力を入れるようになりました。
この分野ではミラーレス一眼レフが成長分野となっています。今までの一眼レフにあった反射鏡がなく、電子ファインダーを覗いて撮影するタイプです。
ミラーレス一眼レフカメラは、今までの一眼レフに比べて小型化・軽量化しやすいという特徴があります。
自動的にピントを合わせるオートフォーカス機能や連写機能も高めやすいとされています。
注目機種その1:ニコン「Z9」
Z9の大きな特徴として、人物や動物などを自動認識してピントを合わせることができます。犬や猫や車など全部で9種類認識でき、世界最多とアピールしています。
今、ペットを撮影してSNSに上げる人が多いですが、ペットの顔を自動認識してフォーカスしてくれると、さらにかわいい写真や動画を撮影できるかもしれませんね。
さらに、連写機能も高く、1秒間に最高で120枚撮影できます。
ニコンはかつて一眼レフではかなりシェアは高かったのですが、ミラーレスカメラではソニーなどに出遅れていました。こちらの「Z9」で巻き返しを図りたいところです。
高機能な製品を扱えるプロカメラマンや腕利きのアマチュアカメラマンなどがターゲットで、本体の直販価格は698,000円とのことです。
注目機種その2:ソニー「α1」
2013年、ソニーは他社に先駆けてフルサイズの大型画像センサーを搭載したミラーレス一眼レフを売り出しました。2021年3月、旗艦モデルである「α1」を販売開始。プロ仕様の一眼レフではニコンとキャノンの2強だった市場の切り崩しを狙っています。
こちらもオートフォーカス機能や連写機能に優れており、7~8月に開催された東京オリンピック・パラリンピックでは、「α1」を使用する公式カメラマンの姿が見られたそうです。
本体の直販価格は880,000円とのことです。
注目機種その3:キャノン「EOS R3」
キャノンは高級機種「EOS R3」を2021年11月に売り出しました。東京オリンピック・パラリンピックで試験的に使用してもらったところ、オートフォーカスの反応の良さや本体の軽さなどが好評だったとのことです。
本体の直販価格は748,000円とのことですが、キャノンの基盤モデルに付けている「1」の称号は付けていません。基盤モデルといって申し分ないレベルの機種ですが、メーカー広報によると、さらなる昨日の向上を目指しているため、とのことです。
縮小を続ける市場において、中級・高級機種に軸を移す各メーカー
スマホのカメラがどんどん高性能になり、カメラ自体の市場は縮小を続けています。2020年のカメラ出荷額は約4,200億円。ピーク時の2008年のわずか1/5です。
出荷額の中の6割はミラーレス一眼レフカメラが占めるそうです。
カメラは高い光学技術が必要で、新規のメーカーが参入しにくいとされています。現在、デジタルカメラの世界シェアの9割は日本が占めており、上記の3社に、富士フィルム、パナソニックなどが入っています。しかし、市場がどんどん縮小する中、利益の確保は容易ではありません。
各メーカーは、事業の効率化や撤退などを進めています。
さて、皆さんのウェディングフォトを担当するカメラマンはどんなメーカーのどんな機種を使っていますか?フォトウェディングなどの際には話しかけてみてはいかがでしょうか。