７回目となる今回の結婚式場で働くＰＡからの一言は、BGM等で使われる音源についてお話します。
結婚式・披露宴が始まる前、テンポがゆっくりした音楽が流れていたら、気分が落ち着きリラックスした状態になりますよね。
また歓談中の食事時、クラシック音楽が流れていると、料理が見た目以上に美味しそうに感じたりもします。
今回はそんな効果があるBGM・音源についてお話いたします。
・音楽の効果
音楽とは不思議な効果があり、無意識に効果を実感なさっているかと思います。
お気に入りのアーチストの音楽が聞こえると楽しくなる・心に深く残る体験をした時、耳に届いた音色は齢を重ねても鮮明に覚えている等、実感なさっているのではないでしょうか。
言い換えると、人の気持ちなどを誘導出来ると言えます。
そんな不思議な力を持った音楽を使い、素敵な結婚式・披露宴を演出してみてはどうでしょうか。
・音源の選び方
有名なアーティスト・ミュージシャンの音楽が聞こえると、知っている音が流れていると認識し、意識がその音を追うようになります。
知っている音を認識したとき、人はその音とともに経験をした記憶がよみがえり、結果として意図した方向に誘導出来なくなる時があります。
ですので音源の選び方としては①人の気分をどの方向に持って行くか②一般的に認識されている音を使うか否か③使われる音は、その場所に相応しいか、を念頭に選ぶ必要があります。
また知っている言語・言葉が耳に入ると、その言葉の意味を理解してしまい、意識が言葉の方向に向いてしましますので、合わせて選ぶ必要があります。
・式が始まる前に使いたいBGM
式が始まる前、来場いただいた方々に落ち着いた雰囲気を味わってもらいた、また、楽しんでいただきたいと考えていると思います。
音源の選び方で述べた事を踏まえると、①落ち着いた雰囲気②③ジャズやクラシック、またはソファーミュージック、と言った選出が出来ます。
①～③と声が入っている音楽を使うか否かを判断すると、選出は楽になると思います。
・歓談時のBGM
来場したお客様の人数により、歓談時の声量は比例して大きくなっていきます。
言い換えると声量が大きいと言う事は、楽しいひと時をすごしていると言えます。
上記の選出方法で使うBGMを選び、加えて声の邪魔にならないBGMを選出するといいでしょう。
邪魔にならないBGMと言われると、音が弱めなBGMを連想し、歓談時に声量を抑制した効果が出てしまうかと考えてしまうかもしれません。
実際に人が話すとき、周りよりも声を抑えながら話しますので、抑制効果がでます。
ですがPAがいる場合、静かな時は音量を大きくし、にぎやかな時は音量を小さくしコントロールしますので、その点は気になさらなくても大丈夫です。
以上をふまえつつ、意図した空間を演出してみてください。
またBGMを選ぶことが難しい場合、会場PAに任せるのもいいかと思います。
基本PAは、独自に音源データを持っていますので、その場に合ったBGMを流してもらえると思います。